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キムタクまさかの初の囚人役

竹内涼真Getty Images

得体の知れない“何か”がうごめき、その渦に飲み込まれていく狩山。そんな中、彼が見つけ出す希望と再生の道、最終的にたどりつく場所とは…。

狩山の今後を暗示するのが、「生きるため、俺は誰を信じるのか」という意味深な本作のキャッチコピーだ。窮地に立たされた狩山は、誰を信じ、どんな人生を切り拓いていくのかが注目される。

1993年、21歳の時に出演した『あすなろ白書』(1993)で注目され、以来、『ロングバケーション』(1996)、『ラブジェネレーション』(1996・いずれもフジテレビ系)に主演し、メガヒットを記録。テレビドラマのトップランナーとして駆け抜けてきた木村。若い頃は“何を演じてもキムタク”と揶揄されることもあったが、2016年のSMAP解散を機に、俳優として一本立ちし、その役柄も年相応で多彩なものになっていく。

特に『教場』シリーズ(フジテレビ系)での、警察学校の鬼教官・風間公親役では、白髪交じりの姿で、その容貌は中年を通り越して、もはや“初老”ともいえるキャラクターを演じ、新たなキムタク像を印象付けた。

そんな木村だが、さすがに刑務所に入る役は初めてだ。囚人服姿も、手錠をかけられる姿も、古くからのファンにとってはショッキングなものだろう。しかし、これも木村が俳優としてさらに脱皮を果たした結果なのだ。

本作では、受刑者としては人間が持つ“陰”の部分をボソボソとした口調で、設計家としては理想に燃える仕事人の姿をハツラツと演じ分け、俳優としての引き出しの多さを披露している木村。

第2話以降、狩山にはさらなる苦難が待っていると感じさせる予告が映し出されたが、狩山は反撃の糸口を見つけることは出来るのか…。磯田や林といった“敵”にどう相対していくのか。見逃せない展開となりそうだ。

(文・寺島武志)

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