今後の展開次第では拍子抜けの可能性も…ドラマ『Believe-君にかける橋-』が抱える問題点とは? 第4話考察レビュー
text by 寺島武志
木村拓哉主演のテレビ朝日開局65周年記念作品『Believe -君にかける橋-』(テレビ朝日系)が放送中。建設現場での事故によって実刑判決を受けた設計士の狩山陸が奮闘する希望と再生のヒューマンエンタメ。今回は、第4話のあらすじと本作の見どころを紹介する。(文・寺島武志)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
全国に広まった南雲の脱獄騒動
『Believe -君にかける橋-』【番組公式Instagramより】
ついに脱獄を果たした狩山陸(木村拓哉)。警視庁捜査一課の刑事・黒木正興(竹内涼真)らの捜査の包囲網をかいくぐり、妻・玲子(天海祐希)との再会を果たす。その場所は、かつての「龍神大橋」建設作業の詰所だ。
玲子は、脱獄で刑が重くなることを危惧し、出頭するよう説得するが、「今やらなければ、絶対に後悔する」「玲子にとって恥ずかしい男でいたくない」と、聞く耳を持たない。
狩山の脱獄は、マスコミも大々的に報道し、玲子が勤務する病院にも取材が殺到するなど、日本中を巻き込んだ大騒動となる。黒木ら警察の追っ手も、2人の寸前に迫っていた。
退路を断った狩山は、捜査網の中、「帝和建設」の部下・南雲大樹(一ノ瀬颯)に預けていた「龍神大橋」崩落事故に関する重要な証拠が入ったSSDを取り戻すまで逃げ切り、自らの手で真実を明らかにしようとする。
そんな狩山に、玲子が突然、衝撃の事実を告白する。ガンで余命1年であることがウソであることを白状したのだ。少しお灸を据えるためについた、軽いノリの冗談だったと語る玲子に、狩山は驚くが、玲子の出頭の勧めに対し、「1日だけ時間をくれ」と懇願する。
玲子が囮となり、狩山は黒木らからの追跡を交わし、さらなる逃亡劇が始まる。