半田が狩山を匿う理由
田中哲司【ドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』番組公式Instagramより】
“頼み事”は何かを問う狩山を半田は、ある場所に連れて行く。それは一軒家の建設現場。そこでは突然の仕様変更に作業員たちが頭を悩ませていた。この仕事を最後に工務店を畳む決意をしていた半田は、その役目を狩山に託したのだ。「土木」と「建築」のギャップに戸惑う狩山だったが、あるヒントを作業員に伝え、問題を解決に導き、彼らの信頼を得る。
“謎の男”半田は、なぜ狩山を匿い、そして利用しようとしたのか。それは半田が、「永代町女子大生殺人事件」の犠牲者の父で、遅々として捜査が進まない警察に不信感を持ち、いわば警察が共通の敵だったからだ。さらに狩山は、半田が自らの手で復讐を果たす計画を練っていることを、半田の次女から聞かされ、「お父さんを止めてください」と懇願される。
一方、磯田らは、狩山と口止め工作の取引をするために、警察より先に狩山の居所を探ろうとし、捜査を依頼された秋澤は、磯田に“調査費用”という名目でカネを要求し、そのカネを捜査員の掛野勝(山崎潤)への“裏金”として渡す。狩山の行方を追う警察、特に黒木正興(竹内涼真)は執念の捜査を続行する。
そして高速道路のパーキングエリアでの目撃情報がもたらされ、捜査網は再び狩山に迫る。
しかしそんな中、夫の安否を案じ、ガンを患う身でも、健気に看護師長の仕事を続けていた玲子だったが心労も重なり、ついに倒れてしまう。そうとも知らずに、「まだ出頭できない」と玲子に向けて手紙を書く狩山。しかしその手紙は、違法捜査によって黒木が目にすることになる。