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崩落事故の重要な証拠が明らかに

天海祐希
天海祐希【Getty Images】

 宿泊先のホテルの部屋で、黒木は突然、事情聴取を始める。それまで一貫してニヤニヤとしたつかみどころのないキャラクターだった黒木だったが、狩山に対し、「さぁ言えよ」と威圧的な態度に豹変する。

 黒木は狩山のせいで弟が死んだと思っているようで、上から目線の聴取を続ける。さらに狩山の妻・玲子(天海祐希)は「芝浦ガンセンター」に通っていることを突き止め、狩山の逃走の理由が玲子の病気にあるという仮説を狩山にぶつける。一方、玲子は病気療養のため、聖修大学病院循環器センター看護師長を辞すことを同僚に明かすのだった。

 狩山は事情聴取の中で、事故の原因は若松にあるという真実を語り出すが、黒木は聞く耳を持たない。突然、何を語り出すかと思いきや、大事故の原因が弟にあるなどと告げられたのだ。刑事である前に、兄弟のいる1人の人間である黒木が、身内を“犯人扱い”され、感情的になるのも致し方ないだろう。

 崩落事故の被害者遺族であることで、黒木は捜査から外されることになるが、大いなるヒントを狩山に授ける。

 黒木は若松の会社が火の車であることを知っていた。自らにも金の無心があったからだ。しかし、ケーブルの差し替えは若松自身ではなく、他の人物の手引きがあったと、証拠のメールを狩山に見せる。

 狩山は事故当時を回想し、若松がなぜ事故現場から逃げようとしなかったのか、そして何故、謝罪したのか…おぼろげながらも、その記憶を辿っていく。

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