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もっと見ていたかった…見応え十分の木村拓哉vs竹内涼真

竹内涼真(東京コミコン2017より)
竹内涼真【Getty Images】

 今回の見どころは何といっても、木村拓哉と竹内涼真の芝居合戦だろう。2人が対峙するシーンで1話分丸々使った印象だが、“お腹いっぱい”どころか、もっと見ていたい気持ちにさせられるほど、見応え十分だった。

 木村拓哉演じる狩山の再逃亡と、狩山を逮捕しながら、再逃亡を手助けした竹内涼真演じる黒木の丁々発止のやり取り、さらには、若松が黒木の弟だったという設定が、ここで生きてくる。そしてついに2人は裏で手を組むことになるのだ。再び対面することになるであろう2人の今後の動きも興味深い。

 狩山の設計ミスのせいで弟を“殺された”という黒木だが、元から疎遠な兄弟の間柄だったというのだから、それは詭弁で、物語当初から狩山を追い続けていた黒木には、なにか他の目的があったのでないのか。都知事をも巻き込んだ、巨大な力が働いていることを知っているのではないのかという疑念が沸き立つ。

 黒木は刑事という身分を使って、巨悪を突き止める壮大な目的があるのではないだろうか。狩山を逃がせた黒木に梶田は「それでも刑事ですか!?」という言葉を浴びせるが、「クビになるまではな」と即答する姿に黒木の覚悟が読み取れるからだ。

 “まさかの味方”というキャラクター設定だった黒木だったが、これによって次回以降、さらに考察合戦が過熱しそうな展開を見せている。どう見ても悪役にしか見えない磯田を狩山が信じ続けるのは本心なのか、ブラフなのかも現時点では不明だ。そして“ラスボス”は一体、誰なのかも本作の最大の見どころだろう。

(文・寺島武志)

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