南雲が「裏切り者」を自白
玲子が来てからしばらくして、南雲は婚約者の本宮(山本舞香)に、「俺が部長を裏切った。裏切り者は自分だ!」と告白する。若松に“手付金”を渡したのは自分だと白状したのだ。
ここまでの経緯から、龍神大橋崩落事故における陰謀について、何も知らされていなかったのは、設計者の狩山だけだったということがわかる。
黒木は、玲子を訪ね、自分が狩山と会い、わざと逃がしたことを話す。黒木から、狩山がもう自分からの連絡に応じなくなったこと、推測が正しければ狩山は危険な状態に置かれていることを聞かされた玲子は、その場で狩山に電話する。
電話にでた狩山は、「まだ離婚届持っているか…。俺と別れてくれ」と玲子に告げるのだった。
「裏切り」に埋め尽くされた印象の第7話だったが、最も驚かせたのは、南雲の自白だろう。“手付金”という名の裏金を渡す役割を託され、結果、社運を賭けたプロジェクトを台無しにしたのだ。
仮にも大手ゼネコン勤務の南雲にとって、カネに困っていた若松とは違い、目的は不明のままだが、大会社の歯車として悪事に加担させられたと見るのが自然だ。そのバックには榛名都知事の存在が見え隠れするパートだった。