木村拓哉と天海祐希の“攻めの芝居”に大興奮…事故の“真犯人”は誰か? 『Believe 君にかける橋』第8話考察レビュー
text by 寺島武志
木村拓哉主演のテレビ朝日開局65周年記念作品『Believe -君にかける橋-』(テレビ朝日系)が放送中。建設現場での事故によって実刑判決を受けた設計士の狩山陸が奮闘する希望と再生のヒューマンエンタメ。今回は、第8話のあらすじと本作の見どころを紹介する。(文・寺島武志)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
木村拓哉&天海祐希
“攻めの演技”で見応え十分の第8話
龍神大橋建設現場の崩落事故を計画し、その責任を狩山陸(木村拓哉)に負わせたのが、帝和建設の上層部であることが明らかになり、さらに狩山が信頼する部下の南雲大樹(一ノ瀬颯)がその片棒を担がされていたことが、南雲自身の口から婚約者の本宮(山本舞香)へと明かされた。
自分を陥れたのが長年信頼してきた社長の磯田(小日向文世)、そしてそのバックで強大な権力が動いていることを知った狩山は、これまで陰ながら狩山を支えてきた妻・玲子(天海祐希)に離婚届を出すよう電話で伝える。
ガンを患う玲子に、これ以上の精神的負担を課すことを避けるための、ギリギリの判断だ。狩山は涙ながらに「俺、約束守れなかった」と言い残す。
玲子のそばにいた黒木(竹内涼真)は、狩山を止めようと動き出す。
一方、帝和建設では、常務の桑原(岩谷健司)が「狩山はもう止められない。この手を汚したのに…」と磯田に詰め寄る。対し磯田は、「誰が手を汚したんですか?」とトボけ、2人の間にすきま風が吹き始める。
狩山は磯田に電話を入れ、「事故はあなたの指示ですよね?」と追及するが、磯田は白を切り続ける。そんな磯田に痺れを切らせた狩山は「12時間以内に事故の真相を明らかにし、謝罪すること」という条件を与える。
その条件に反した場合、何をするかは告げないままに…。磯田は単なるブラフだろうとタカをくくっていたが、結局は弁護士の秋澤(斎藤工)に解決を依頼する。解任されたとはいえ狩山の弁護士だった秋澤は即答できずにいた。