ホーム » 投稿 » ドラマ » 見事な伏線回収…山田涼介”加賀美”のいじめへの言葉に救われたワケ。『ビリオン×スクール』第10話考察レビュー » Page 2

安達祐実の笑顔が逆に怖い…。

『ビリオン×スクール』第10話 ©フジテレビ
『ビリオン×スクール』第10話 ©フジテレビ

 生徒たちに指差しで人質を決めさせようとするティーチ。生徒たちが拒否すると「できるでしょって聞いてんでしょ!」と声を張り上げ、「1人で誰かを殺すことはできなくても、みんなで少しずつ指していくことはできるでしょ。それで相手が死んだとしても、致命傷を与えたのは自分じゃないって思い込めばいい。いいの、いいの。人間そういうもんだから!」と抑揚をつけながら語る怪演に身震いした。

 その後、ネタバラシする時の笑顔も逆に怖い。演じているのは生身の人間なはずなのに、AIの無機質な感じをしっかり表現できるのが安達のすごいところだ。

 そして少々手荒な方法ではあるが、雪美と城島の本心を引き出すことに成功。自ら人質として名乗りを上げた2人はみんなにこれまでのことを謝罪し、他の生徒たちもいじめを見て見ぬ振りをしていたことを梅野ひめ香(上坂樹里)に謝った。

 そんな生徒たちを見て、加賀美は文化祭の演目をソーラン節に決定。ソーラン節といえば、武田鉄矢主演のドラマ『3年B組金八先生』(TBS系)だ。1999年放送の第5シリーズから始まり、何度も劇中で踊られているが、特に印象に残っているのが第7シリーズ。

 山田と同じくHey!Say!JUMPのメンバー・八乙女光演じる丸山しゅうが覚せい剤使用で少年院に送られることが決まり、クラスメイト全員が河川敷でソーラン節を踊りながら出発を見届ける場面に涙したことを覚えている。

1 2 3
error: Content is protected !!