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学園ドラマは世相を映す鏡

『ビリオン×スクール』第11話 ©フジテレビ
『ビリオン×スクール』第11話 ©フジテレビ

 加賀美から、西谷翔(水沢林太郎)は後悔しないように今を生きる大切さを、城島佑(奥野壮)は力の使い方や好きな人の守り方を教わった。梅野ひめ香(上坂樹里)は加賀美のおかげで自分で自分を守れるようになったし、紺野は自分らしくいられる場所を選び取れるようになった。東堂雪美(大原梓)はたった一つの過ちでその人の全てやその人を好きだった自分の感情まで否定する必要はないと加賀美に言ってもらった。

 そんな一人ひとりの熱い思いにこれまで加賀美を厄介払いしようとしていた土橋淳平(永野宗典)や溝口信雄(坂口涼太郎)ら教師陣も胸を打たれ、真剣に生徒と向き合ってこなかったことを反省する。

 その光景を見て改めて思うのは、学園ドラマは世相を映す鏡だということ。教師が生徒の悩みに向き合うというフォーマット自体は変わらないが、悩みの種類や教師のあり方は時代とともに変化していく。

 本作でもパパ活やスクールカーストなどが題材として扱われたが、生徒が抱える問題はより多様で複雑化している。教師はそれに対応していく必要があるものの、生徒を叱ってはダメだの、踏み込み過ぎてはダメだのと色々と制限があり過ぎて八方塞がりの状態だ。かつ残業が多すぎる教師の働き方改革も問われている。

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