ホーム » 投稿 » ドラマ » 山田涼介の”本気の涙”にもらい泣き…『ビリオン×スクール』が学園ドラマの名作と呼べるワケ。最終話考察レビュー » Page 4

加賀美の前で生徒たちがソーラン節を披露

『ビリオン×スクール』第11話 ©フジテレビ
『ビリオン×スクール』第11話 ©フジテレビ

 毎回、職員室のシーンで行われるアドリブ合戦でも山田が思わず吹き出す場面があったように、出演者たちが心から楽しんでいる様子が伺えた本作。わちゃわちゃとしたキャスト同士のやりとりは視聴者の心を和ませてくれた。

 なお、最後の職員室では理事長となった真紀子が「文化祭に臨む教師の心構えとかけまして3ヶ月続いた連続ドラマの最終回と解きます。その心は?これにてクールは終わり」と締め括った。

 また本作で抜群のコンビネーションを見せたのが山田と木南だ。ティーチが「加賀美くん、どんどん失敗しなさい」という言葉を残して消えた後、自身もまた加賀美から離れる決意をした芹沢。そんな芹沢を加賀美は迎えに行き、「君はずっと俺のそばで俺を支えろ。それが君のとるべき責任だ」と伝える。

 まるでプロポーズのような言葉に感動したのもつかの間、「ずっとは嫌です。定年制にしてください」という芹沢の言葉で2人はいつも通りに。これで共演は3回目とあって息ぴったりの山田と木南はいがみ合っているようで、確かな絆を感じさせるやりとりを見せてくれた。

 文化祭でゼロ組の生徒たちが加賀美たちの前でソーラン節を披露する場面も大きな見どころ。バラバラだった生徒たちが一致団結し、ソーラン節を踊るのが定番だった『3年B組金八先生』(TBS系)。

 松田元太や上坂樹里をはじめ、生徒役の演技も光った本作もぜひシリーズ化し、新たな「若手俳優の登竜門」となってほしい。そしていつの日かまた、加賀美と芹沢が面白おかしく、時には熱く、生徒の問題と向き合う姿が見れることを願っている。

(文・苫とり子)

【関連記事】
【写真】山田涼介の芝居の中に垣間見える素の表情を堪能できる劇中カットはこちら。『ビリオン×スクール』劇中カット一覧
見事な伏線回収…山田涼介”加賀美”のいじめへの言葉に救われたワケ。『ビリオン×スクール』第10話考察レビュー
山田涼介”加賀美”の成長ぶりが素晴らしい…ラストに残された問題とは? 『ビリオン×スクール』第9話考察レビュー

1 2 3 4
error: Content is protected !!