一花(木南晴夏)が華麗なアクションを披露
美人局をしようとした相手が不運にもヤクザで、危険な状況に追い込まれてしまったリナ。ここで零が登場…と思いきや、彼女のピンチに駆けつけたのは一花だった。強面の男たちを前にしても一切怯まず、冷静に振る舞う一花。零が開発したAIスーツを着用しているのか、襲いかかってくる男たちを一花は次々と倒していく。
俳優歴20年の木南だが、アクションシーンは今回が初めてのこと。にもかかわらず、その軽やかな立ち回りは実に鮮やか。『セクシー田中さん』(日本テレビ系、2023)でベリーダンサーを演じた時もプロが見ても違和感がないレベルを目指して練習に励み、劇中では力強くかつ華麗なダンスを披露した。
ポテンシャルの高さに加え、相当裏で努力しているのだろう。今回も思わず、「かっこいい…!」と惚れ惚れしてしまうアクションシーンに仕上がっている。
どうにか現場から逃げた一花が、真剣な眼差しでリナと向き合うシーンも印象的だった。零が来れなかった理由。それはずっと自分の病気を隠していた零の父・治(市村正親)が危篤の状態に陥ったからだ。
代わりに助けに来た一花は、承認欲求モンスターと化したリナを「あなたはそんなに間違っていない」と肯定する。なぜなら、零も同じだから。リナと同じように、零も父である治に自分を認めてほしくてひた走ってきた。
ただ、零がリナと違うのは、「誰に認めてほしいか、それだけは絶対に見失わない」ところだという。リナは認められたい相手を見失った結果、自分を安売りしてしまった。
そんなリナに「それを間違えなければ、承認欲求は大きな力になる。多分、世界を変えられるほどにね」と笑顔で伝える一花。彼女はいつも生徒と同じ目線で、説教くさくない言葉をかけてくれる。こんな先生がいたら、きっと何でも相談できるだろう。