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山田涼介の集大成…アイドル&役者としてのキャリアを活かしきった最高傑作『ビリオンスクール』の真の魅力とは? 考察レビュー

text by 柚月裕実

山田涼介主演のドラマ『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)が放送中。様々な学園ドラマに出演してきた山田だが、本作では億万長者の身分を隠した教師を演じる。今回は、初の教師役として10年ぶりに学園ドラマに帰ってきた山田涼介にフォーカスしてみたい。(文・柚月裕実)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:柚月裕実】

エンタメ分野の編集/ライター。音楽メディア、エンタメ誌等で執筆中。コラムやレビュー、インタビュー取材をメインにライターと編集を行ったり来たり。SMAPをきっかけにアイドルを応援すること四半世紀超。コンサートをはじめ舞台、ドラマ、映画、バラエティ、ラジオ、YouTube…365日ウォッチしています。

ドラマ『ビリオン×スクール』とは?

『ビリオン×スクール』第1話 ©フジテレビ
『ビリオン×スクール』第1話 ©フジテレビ

 スーツ姿の男がステージにひとり。光と音楽に包まれ、時には火柱が立ちのぼるなか、ダンスパフォーマンスを通して「FiBEST」というAIスーツの性能を示してみせる。それが山田が演じる加賀美零だ。

 電機、重工、商社、銀行などあらゆる事業を展開する日本最大の財閥グループ企業「加賀美グループ」のCEO。億万長者でありながらもその正体は公にはしていない。そして零の秘書でありボディーガードを務めるのは芹沢一花(木南晴夏)。秘書らしいキリっとした印象で、何かと零にツッコミを入れる冷徹な一面もあるが、のちに心ある人物だと分かる。

 この2人がある目的を持って私立絵都学園に赴任してくる。零はCEOという身分を隠した上で(隠しきれてないが…)、学園の落ちこぼれ生徒が集まる3年0(ゼロ)組の担任を務める。副担任は一花だ。

 この学園の設定はどこかで…山田の出演作品を見てきた視聴者やファンならばすぐに点と点が繋がっただろう。本作にはこれまで山田が出演してきた作品の設定やエッセンスがたくさん盛り込まれているのだ。

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