映画ではかなり攻めた役柄に挑戦
山田はドラマの作風とは異なり、映画ではかなり攻めた役柄に挑戦してきた。映画『グラスホッパー』(2015)ではナイフ使いの天才殺し屋・蝉を、『BAD LANDS バッド
・ランズ』(2023)では特殊詐欺に手を染める姉・ネリ(安藤サクラ)の弟役として同じく悪に手を染め、観る者をヒリヒリとさせた。
媒体ごとにアイドルと俳優、その中でもドラマと映画とでは印象ががらりと変わる。1話の冒頭で披露したダンスやワイヤーアクションのシーンでは、体幹を感じるブレのなさはアイドルだからこそ。コミカルなシーンだってお手の物。
何度も生徒役を演じてきた山田が、今度は風変りな教師として教室を見渡す。そこに感慨深いものがある。そして山田を主演にしたオリジナルストーリーだけに、アイドル、俳優、ドラマ、映画、バラエティ、ラジオ…幅広く仕事をしてきたキャリアがあるからこその作品だ。