猫田のセリフに渡海の片鱗が…。
天城が手術を終えた後に第一助手を務めていた垣谷(内村遥)が独断で処置を継続、一時、繁野は危険な状態に。再度天城がメスを握り、事なきを得た。垣谷の判断は褒められたものではないものの、患者の命を救いたいという思いの感じられるものだった。天城が戻ってから再度助手を務めきったことからも、そのことが伺える。渡海がいなくなってからの東城大の現状を嘆いていた佐伯。天城の登場で、少しずつだが変化が起きているのかもしれない。
渡海と言えば、感動したのは退院していく繁野を見送り、結衣から米粉のアップルパイを受け取った猫田の言葉だ。猫田が繁野のアップルパイを好むのは、「日本人の身体は米でできているから」。これはもともと渡海の母親の口癖で、渡海自身もよく口にしていた。猫田の中に渡海が確かに存在している片鱗を感じるだけで感動してしまうのだから、2人の再会が叶った日にはどうなってしまうのだろう。ぜひ観たいものだが、果たして。
今回も難しい手術をこなした天城。新病院設立までの紆余曲折と、佐伯の全日本医学会会長就任への道。これだけでも十分な内容だと思うのだが、なにやら天城は東城大に保管されている過去の資料を見返している様子。佐伯の“ブラックペアン”にまつわる問題が再燃するのか、それともまったく別の問題が浮上するのか。全貌が見えるのは、まだ先になりそうだ。
(文・あまのさき)
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