佐伯(内野聖陽)と対立する維新大の妨害
そのころ、天城は入院中の水野(梅沢富美男)にダイレクト・アナストモーシス手術を受けないかと打診していた。ところが、水野は新病院への出資を取りまとめる企業組合の理事で、東城大への入院自体が佐伯と対立する維新大の菅井(段田安則)による差し金だった。天城のような医者に、新病院のセンター長など任せられない、と水野。
公開手術を行う患者選びは難航し、天城は世良とともに、桜宮市医師会会長である真行寺(石坂浩二)のもとへ赴く。公開手術の患者を紹介してほしいと封筒を差し出す天城に、真行寺は激怒。早々に交渉は決裂した。
実際には菅井、水野、真行寺は繋がっており、そこに高階(小泉孝太郎)を加えた4人でコース料理をつつく。ここまでの2話で確実に命を救い、患者やその家族への温情も見せた天城を知っているわたしたちには、この人たちこそが権力と富に群がっているように映る。
そして、そんな大人たちが、天城の失敗を舌なめずりして楽しみにする公開手術の日がやってきた。結局、天城が患者に選んだのは年子。ダイレクト・アナストモーシス手術をしながら治験薬を使用することが決まった。ところが、この治験薬は30分しか効果が持続しない。高階は、天城がそれを見落している可能性があると考え、自身がすぐに手術を引き継げるように準備をする。