医療AI・エルカノによる公開手術が開始
そんなとき、戸島が倒れてしまう。対応した世良(竹内涼真)はバイパス手術が必要と判断し自ら執刀するも、開胸してみると石灰化が激しい部分があり、処置を断念する。治療方法はダイレクトアナストモーシスしかない。世良と、戸島の娘である花房(葵わかな)が手術を受けるように説得するが、戸島はこれを拒否。
そして、戸島は維新大が開発した医療AI・エルカノによる手術を受けることを決めてしまう。患者のカルテを読み込ませれば、過去の症例データと照らし合わせて最適な治療方法を提示できるというエルカノ。
戸島には海外で使用された薬剤を使うことで石灰化の問題をクリアし、通常のバイパス手術が可能だと判断した。これが上手くいけば、たしかに戸島の目指す平等な医療への道は近づくのかもしれない。
投薬治療は上手くいき、ついに手術の日を迎えた。戸島の希望で、今回も公開手術で行われることに。エルカノの指示に従い動いていく医師や看護師たち、番号で管理される患者。無機質な空間には、体温を感じない。手術の安全性は高いのかもしれないが、心理的にじんわりと恐怖を覚える。