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手術室に乗り込む世良が頼もしい…。

日曜劇場『ブラックぺアン シーズン2』第4話より©TBS
日曜劇場『ブラックぺアン シーズン2』第4話より©TBS

 不安をよそに、手術は順調に進んだ。天城以外の医師には難しいと思われた救命が、誰の手でも実現できる可能性が高まる。これは、たしかに大きな医学の進歩だ。

 ところが、予想外のVF(心室細動)が起きてしまう。エルカノは「設定を確認してください」と繰り返すばかりで、執刀にあたっていた医師もパニックに陥り的確な指示出しができない。

 実は、使用された薬剤に血栓を引き起こす副作用があることが隠蔽されていたのだ。事前に調べていた世良は、こうなることを予見していた。

 天城にも事前に伝え、対処法を学んでいた。満を持して手術室に乗り込む世良は頼もしい。最後には“人”。かつての佐伯の声が聞こえるようだった。執刀医に「邪魔です」と凄む姿は、渡海とも天城とも重なって見える。胸アツの展開だ。

 AIの指示を鵜呑みにし、薬剤に関する論文をきちんと確認しなかった医師による人的ミスによって招かれた危機は、世良の手によって取り去られようとしていた。

 AIにも完璧はない。データ力という意味では人間の限界を上回ることは間違いがないが、目の前の患者に向き合う医師の経験値の必要性を実感する。0か100かではなく、人間とAIが手を取り合うことこそ重要なんじゃないか。

 …そんなことを考えていた矢先、処置を完了したかに見えた戸島の心臓から出血。再び危機的な状況へと陥ってしまう。花房は天城に手術を依頼するも、賭けに負けてしまい…果たして、戸島の命はどうなってしまうのか。「ブラックペアン」シリーズには珍しく、次週へ持ち越す展開となった。

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