衝撃すぎる結末…視聴者がぶち上がった竹内涼真のアクションとは？『ブラックペアンシーズン2』第4話考察＆感想レビュー

天城にとっての海は特別な存在か

　今回の訴訟によって暗雲が立ち込めている新病院プラン。天城はすべての病室、手術室から海が見える設計を考えているらしい。そういえば、オーストラリアの手術室からも病院が見えていたし、たびたび差し込まれる天城の回想シーンも海辺だ。天城にとって、海はなにか特別な意味を持つらしい。

　そして印象的だったのは、天城が新病院を「歌を聞きに集まるような病院」にしたいと語ったこと。彼は、自分がいなくなる可能性を示唆していた。それでも人が集まってほしい、と。もしかすると、天城という天才も、医療の再現性について深く考えているのかもしれない。

　世良に放った「患者を救う道はたくさんあるの。でも、ジュノができないだけでしょ？」という言葉も、一瞬冷たく聞こえたが、処置方法を手ほどきしているあたり、自身の技術を世良に注ぎ込もうとしているようにも見える。

「その芸術（＝医療行為）はすべて金のためですか？」という世良の問いに、答えなかったこともそうだ。ここまでの天城の行動を見ていて、金の亡者という印象はどうしても持てない。彼の目指すものの全貌を知るためにも、新病院プランが順調に進むことを願う。

（文・あまのさき）

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