役者・二宮和也を存分に堪能
手術は無事に成功し、スイスの病院へ旅立とうとする猫田。そこへ天城がやってきて声をかける。ひとしきり会話を交わしたあとで、天城は少し顎を上げて、「楽しみにしてるよ」と低い声でつぶやく。それは渡海を彷彿とさせる言い方だった。
直後に笑顔を見せた天城に、なにかを言いかける猫田。同一人物である可能性に言及したかったのではなく、からかったことを指摘したかったのではないかと思うのだが、“からかった”ということは、少なくとも天城は渡海を知っているということになる。天城と渡海の関係がますます気になるところだ。
これまでよりも渡海の登場シーンが多かった今回は、役者・二宮和也を堪能できる回だったと言えるだろう。渡海には陰な色気を感じるし、天城のような感じは憎めない(個人的に「メッツェーン(↑)」の語尾の上がり方がクセになる)。両極端な二宮を1作品で同時に楽しめるなんて贅沢だ。
前述した天城と渡海の関係に加え、さらに佐伯の目に異変が生じているような描写もあった。物語も折り返しを過ぎ、ここからますます加速していきそうだ。
(文・あまのさき)
【関連記事】
【写真】二宮和也の演じ分けが最強…この贅沢さを存分に堪能できる劇中カットはこちら。日曜劇場『ブラックぺアン シーズン2』劇中カット一覧
音楽、演技、すべて最高…“渡海”へのオマージュと二宮和也の凄味とは? 『ブラックペアン シーズン2』第5話考察レビュー
衝撃すぎる結末…視聴者がぶち上がった竹内涼真のアクションとは? 『ブラックペアン シーズン2』第4話考察&感想レビュー