謎が謎を呼ぶ展開はまだ続く
天城と渡海の関係、そして天城の手術に大きな注目が集まった第8話だったが、それだけでなく新たに細かな伏線が張り巡らされていたように思う。
まずは佐伯が病院長になった際の公約として掲げている若手の積極登用。盤石な体制で病院長選に臨むのならば、現在権力を持っている教授たちを優遇するほうが得策だ。世良に対し、東城大を背負っていくのはお前のような医師かもしれない、と言っていたあたり、本気で若手にポストを与えようとしているのかもしれない。それとも、なにか別の目的があって、あえて自身に反旗を翻させようとしているのか…?
そして、天城が調べていた2016年の資料。誰の何に関わるものなのだろうか。江尻や高階と距離を縮めているらしい真行寺(石坂浩二)や厚生労働省の富沢(福澤朗)もまだ物語に絡んでくるだろう。
最大の謎が明らかになったものの、まだまだ謎が謎を呼ぶ展開。まずは天城の命が繋ぎとめられることを祈りたい(天城と渡海が並んでいる姿が見たい)が果たして。
(文・あまのさき)
【関連記事】
【写真】二宮和也の最高の涙…他の追随を許さない圧巻の芝居を堪能できる劇中画像はこちら。日曜劇場『ブラックぺアン シーズン2』劇中カット一覧
壮絶な演技合戦…二宮和也に負けずとも劣らない存在感を見せたキャストは? 『ブラックペアン シーズン2』第7話考察レビュー
両極端な二宮和也を同時に味わう贅沢回…ラストの”匂わせ”の意味とは? 『ブラックペアン シーズン2』第6話考察レビュー