ホーム » 投稿 » ドラマ » 山下智久が「ドラマ界の真ん中」に必要な理由とは? ドラマ『ブルーモーメント』第1話考察&感想レビュー » Page 3

亡き婚約者が描いていた“夢”
誰かの取り返せない後悔を回避するために

『ブルーモーメント』第1話より ©フジテレビ
ブルーモーメント第1話より ©フジテレビ

晴原は、自然災害に遭った人たちはみな、「こんなことになるとは思わなかった」と口にするのだと彩に話す。だから苦情を言われても受け入れて、避難を促す必要がある。誰かの取り返せない後悔を回避するために奮闘する、それが晴原の、SDMの任務だ。

晴原がここまで災害予測に力を入れるのは、最愛の人・園部灯(本田翼)を災害で亡くしているから。灯もまた気象研究所の気象研究官をしており、SDMは彼女が5年前に描いていた“夢”。

今回、SDMを指揮する特命大臣・園部肇一(舘ひろし)が灯の実の父親だったり、同じくSDMメンバーの消防班班員・園部優吾(水上恒司)が灯のいとこで晴原と対立していたりと、人間関係が少し複雑そう。今後の見どころとなるのは間違いないだろう。

SDMは、120分という厳しいリミットの中で9名を無事に保護することに成功した。想定よりも現場の状況が悪く、一斉捜索は困難だったが、晴原は雪崩発生当時の日光の当たり方を算出、ツリーホール(木の根元の雪が解けてできた穴)が発生していたことを予測する。遭難者たちが雪崩に対し横方向に逃げ、かつ穴の中に隠れていることに懸けてピンポイントでの捜索を行ったことで、早期救助に繋がった。

1 2 3 4