晴原から早霧に向けられた問い
医療班のメンバーとして、体調不良を起こした患者にいち早く対処し「初期治療なら問題ない」という早霧に、医療班統括責任者の志賀浩一郎(神保悟志)は雑用だけを行うように命じる。早霧はお荷物のような扱われ方をする自分に悔しさともとれる表情を浮かべる。だが、反論はしない。
その様子を見ていた優吾は、早霧の経歴を調べるようSDM本部の園部肇一(舘ひろし)らに依頼。すると、早霧が脳外科医でありながらも、島でたった1人の医師として働く父を見て育った影響で総合医療の知識に明るいことがわかった。
なおも延焼が止まらない火災現場。フェーン現象が起きるほどの気候の中で、熱中症と思われる体調不良を訴える避難者たちが続出する。さらに、原因不明の体調不良者も発生。診断を下すには病院へ搬送する必要があると志賀は言うが、救急車の到着にはまだしばらく時間がかかる。
そこで、晴原は早霧をSDMの指揮車両へと呼び出し、“診断”と称し話をする。印象的だったのは、最初にまず「絶望も悪くない」と口にしたこと。かつて園部灯(本田翼)を失い、絶望を味わった。そして、その先に晴原が見たのは「命の重さ」だったと言う。晴原は早霧に「君の心に残るのはなんだ?」と問いかける。