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出口夏希の鬼気迫る熱演

『ブルーモーメント』第1話より ©フジテレビ
ブルーモーメント第1話より ©フジテレビ

ラストシーンで、自然が作り出す美しい現象=ダブルレインボーを見に行った晴原たち。そこで、晴原は子どもたちのことを「異常気象が当たり前の世界で生きていく世代」と表現する。これまでの人類が払ってきたツケを否応なく背負わされる。

だからこそ、気象を正確に分析するSDMという組織が必要なのだ。正しい分析と正しい恐れによって、気象による表裏一体と共存していくために。

これまで勝手に突っ走って空回りしていることの多い彩だったが、今回改めてみなの知るところとなった彼女の心のうちの苦しみを、出口が真摯に表現していたように感じた。とくに自分にしか伝えられないはずとテレビカメラに向かって避難を呼びかけるシーンは、鬼気迫るものがあった。

そして、今回の災害教育に市役所職員として参加していた真紀もまた、SDMの仕事に取り組む彩の様子を見たことで彩の苦しみを理解する。無事に仲を修復することができた。

辛い涙が多く見られた分、お互いを「最強」と言い合う姉妹が虹に照らされて輝く笑顔が美しかった。自身の苦しみを力に、これからも災害の正しい恐怖を伝えていくだろう彩に注目したい。

(文・あまのさき)

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