【VIVANT考察】裏切り者は誰…? 赤飯と謎のモンゴル語の意味は? 第9話の謎とあらすじを徹底解説。最終回の展開も予想
text by 寺島武志
TBS系日曜劇場ドラマ『VIVANT』が10日、豪華俳優陣出演の150分の生放送特番と合わせて第9話が79分スペシャル放送された。毎話、考察合戦で話題を呼ぶ本作もいよいよ終盤。今回は、第9話の内容を振り返りつつ、未だ明らかになっていない謎を整理していく。(文・寺島武志)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
赤飯には意味が?以前に食べていた人物といえば?
TBS系日曜劇場ドラマ『VIVANT』第9話が、10日に79分スペシャルで放送された。
第9話では、主人公の乃木憂助(堺雅人)の実父であるノゴーン・ベキ(役所広司)の半生と、ベキが率いるテロ組織「テント」の全貌が徐々に明らかにされた。
第8話のラストシーンにおいて「テント」がバルカ共和国北西部の土地を買い占めていることに違和感を感じた乃木は、1週間にわたって現地調査を行ったが、そこは何もない荒れ地であった。乃木は途方に暮れるが、視察に同行したバトラカ(林泰文)によって、その行動はベキの耳にも入る。
そしてある日、テント上層部の食事会に乃木も同席することになる。乃木は、得意料理である赤飯を振る舞う。日本を離れて40年も経つベキは、赤飯を美味しそうに頬張り、「つくづく、私は日本人なんだな…」とこぼす。その光景を眺めながら、乃木は同じく赤飯を口にして同様の発言をしていた薫(二階堂ふみ)を思い出し、微笑を浮かべる。一方で、“弟”ノコル(二宮和也)は、ひとくち口にしたのみで「不味い、不味い」と言い放って食べるのをやめる。
いわゆる「同じ釜の飯を食う」穏やかな団欒のシーンであるが、ノコルの赤飯への反応がなんとも印象に残る。目障りな乃木への嫌がらせか、それともバルカで生まれ育ったノコルに赤飯は口に合わなかったのか、それとも赤飯に何か思うところがあったのか…。視聴者の解釈が分かれるところだろう。