ノコルとの出会い、アディエルとの繋がりも判明
まるで抜け殻のようになってしまった卓。バトラカの家に引き取られたが、何も口にしないままうなだれるばかり。その眼前に、瀕死の状態の少年が現れ、「弟のノコルをお願いします」という言葉を残し、息絶える。そばには生まれたばかりの乳児が…。ベキは、その赤ちゃんを抱き抱え、連れて帰る。ベキはノコルの父となり、育てていくために生き延びていくことを決意する。
ベキは、バトラカとともに自らの身を守るため武装組織を作った。そこに狙撃の才があるピヨ(吉原光夫)を迎え入れ、テントの原型が出来上がった。その後に、ベキらは孤児だったアディエルと出会うことになる。アディエルは大人になり結婚するまで、ベキに育てられた。そして、アディエルの結婚祝いに与えた家が、かつて卓と明美が住んだ家だったことも明かし、第1話で乃木が手当てを受けた場所は、乃木の生家だったことも明らかとなる。
ここでノコルが口を開く。「テントは日本でテロを起こしてもいないのに、なぜ我々を追ってくるのか」と乃木に疑問をぶつける。それに対し乃木は世界各地の諜報機関で「テントの最終標的は日本」だという情報が流れていることを明かし、その事実を問い質す。
これに対しベキは困惑顔で「最初の頃は公安や日本を恨んだが、孤児院のために生きているうちに、そんな恨みはどうでもよくなった。私が祖国を狙うはずなどない」と、明確に否定するのだった。