テオは侑里のテレパスの能力を知っていた
第8話では、テオが侑里のテレパスの能力に気づいていることが明らかになった。薄々気づいてはいたが、いざ本当に知っているとなると、「いつから……?」と疑問が浮かぶ。
わざわざ心の声を日本語で言い換えたときには、確実に気づいていたのだろう。しかし、侑里とテオの出会いは偶然だし、最初から知っていたとは思えない。ミン・ハナ(玄理)が、テレパスの能力について綴った絵本を、テオが持っているのも謎すぎる。
侑里が身をていして救ったラッコがテオなのでは? との説もあるが、ヒロインがテレパスの能力を持っているというだけでファンタジー要素が強いのに、これ以上入れ込んでくるだろうか。
侑里の協力者となった真尋(山下美月)いわく、ミン・ハナが書いた絵本には、“愛する人と33秒間目を合わせると、テレパスの能力が消える”と記されていたらしい。しかし、テレパスの能力が消えてしまえば、寝たきりの父・誠(立川志らく)との意思の疎通ができなくなってしまう。
それなら、テレパスの能力を保ったままでもいいのでは? と思ったが、どうやらその絵本には続きがあるようだ。そして、テオはその“結末”を知っているらしい。
テオの父親代わりの飯山教授(杉本哲太)が、テオに「本宮侑里さんと別れてください」と言ったということは、その結末は幸せなものではないのだろう。
「もう、決めたんです。僕は、侑里さんをずっと愛し続けます」
もしも、自分が不幸になったとしても……。そんなふうに思えるほど、テオの侑里への愛は深い。テレパスの能力を消すにしろ、消さないにしろ、2人の間には過酷な運命が待っている。
それでもきっと、侑里とテオなら大丈夫。その手を離さず、2人で歩んでいってほしいと願ってしまう。