昭和と令和、どちらが生きやすいのか
渚は、杉山が妊活中であることを知りながら、時間外労働を強いたことはあるかと聞かれる。渚は他のアシスタントとシフトを組みながら仕事を回していると否定。しかし番組の会議中、妊活やクリニックの予約を入れている杉山に対して言った「いないものとしてシフト組んでおく」といった提案が、妊活を原因に降格や雑務ばかりをさせる“プレ・マタニティハラスメント”に該当してしまう。
慌てて「そんなつもりはなかった」「むしろ妊活に負い目を感じないように休みやすいムードを作るつもりだった」と否定する渚だったが、“そんなつもりはない”では通用しないことだと栗田に諌められる。
これにより杉山はメンタルの不調で休職し、渚も1ヶ月の休職処分を命じられてしまう。子供を授かり、地位も築いた渚を成功者のように思えてしまったと話す杉山に向けて渚は「自分は成功者でもなんでもないし、今も戦っている。人の手を借りないといられない“ワーママ”です。言葉足らずだけど、私はあなたの味方だから」と伝言を残す。
担当番組の代理MC・八嶋智人に休職する旨を伝えた渚。すると八嶋は「いつ誰に代わってもおかしくないのが芸能界だから」と、ふるさと納税の返礼品をチェックしながらあっけらかんと返した。
市郎は、秋津家に秋津とマッチングアプリでマッチした恭子がやってきたことで、渚とゆずる(古田新太)の家に避難することに。そこへ、ふるさと納税の返礼品のカニが届くと、なんと送り主は八嶋智人であった。あっけらかんとした態度の裏で、粋な計らいをしてくれた。
令和に戻ってきているサカエと井上を招いてカニ鍋を食べる市郎たち。話題は昭和と令和の違いに移る。
サカエは、ご飯は令和の方が美味しいが、喫茶SCANDALのナポリタンは昭和の方が美味しいらしい。さらに、人は静かになったという。昭和の人々はもっと無駄話が多かったが、現代人はイヤホンをしてマスクまでする上に、わからないことがあれば検索してしまうため、無駄口が減ったというのだ。
セクハラの基準について問う渚に「昔はひどい。認定基準もなかったから、感覚を鈍らせるしかなかった」と答えるサカエ。しかし市郎は「細かく分類して解決した気になってるだけなんじゃないの」という。
自分は昭和の方が向いているかもしれないと思った渚は、自分も昭和に行ってみたかったとこぼした。
落ち込んだ様子の渚に市郎は、みんなで「純子に会いに行こう」と提案する。向かった先は、純子が眠る墓だった。純子を通して繋がる、市郎、渚、ゆずる、サカエ、井上は静かに手を合わせた。