好スタートの裏にある製作陣の“野球愛”
南雲家にとっても、越山高校野球部にとっても波乱含みの初回放送だった。前クールの『VIVANT』とは正反対のアプローチのドラマだ。
それでいて、キャラ立ちした各登場人物を、キャスト陣が好演し、生徒役のイキも良い。さらに元阪神・ロッテで活躍した鳥谷敬を俳優として起用するなど、製作陣の野球愛を感じ取れるドラマである。
第1話の視聴率は、平均世帯視聴率10.8%、平均個人視聴率6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、X(旧Twitter)では「下剋上球児」が世界トレンド1位を獲得するなど、好スタートを切った本作。
今後、鈴木亮平が演じる南雲とその家族、そして越山ナインに立ちはだかる様々な壁をどう乗り越えていくのか、楽しみに見守っていきたい。
(文・寺島武志)
【関連記事】
「映像化されない方がおかしいと思った」『下剋上球児』著者・菊地高弘、インタビュー【前編】TBSドラマの原案として話題
「彼らは“リアル・ルーキーズ”ではない」『下剋上球児』著者・菊地高弘、インタビュー。TBSドラマの原案として話題【後編】
鈴木亮平の最高傑作は…? 素晴らしい演技が堪能できるおすすめ出演作5選。共演者を喰うほどの活躍をみせる作品をセレクト