元高校球児たちによる熱演
甲子園出場経験者も
今回も試合シーンがあり、前回は元プロ野球選手の鳥谷敬の登場が話題となったが、今回は高校生同士の試合だった。しかし、スポーツドラマにありがちな、不自然なまでに上手過ぎる(あるいはその逆)といったことはなく、違和感が全くといっていいほどなかった。
それもそのはず、楡伸次郎役の生田俊平は青森山田、藤本大牙役の鈴木敦也は作新学院、富嶋雄也役の福松凜は日大鶴ケ丘といった強豪野球部で白球を追っていた元高校球児だ。
根室知廣役の兵頭功海も、甲子園5回出場の実績がある福岡工大城東の主戦投手として活躍していたが、故障のため高校最後の試合に登板できなかったという過去を持つ。いずれのキャストも、厳しいオーディションを勝ち抜き、それぞれの役を演じている。同作への思い入れは半端なものではないだろう。
第2話の視聴率は、平均世帯視聴率10.7%、平均個人視聴率6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、第1話からほぼ横ばいだったが、ストーリーが急展開したことで、今後も見逃せないドラマとなりそうだ。
(文・寺島武志)
【関連記事】
波乱の予感も…視聴率2桁発進のキーパーソンは? 日曜劇場『下剋上球児』第1話考察&感想レビュー。あらすじを深掘り解説
「映像化されない方がおかしいと思った」『下剋上球児』著者・菊地高弘、インタビュー【前編】TBSドラマの原案として話題
「彼らは“リアル・ルーキーズ”ではない」『下剋上球児』著者・菊地高弘、インタビュー。TBSドラマの原案として話題【後編】