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越山ナインには“南雲監督”が必要

©TBSスパークル/TBS 撮影:ENO
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壮磨がトラブルを起こしたバッティングセンターを訪れた南雲は、従業員から「マナーの悪い客を許さない男」と壮磨に男らしく優しい一面があることを聞き、実は誠との兄弟仲も良いことを知る。

そこで南雲は、実は暴力を振るったのは誠で、壮磨は野球部が出場停止処分を受けることを避けるために“身代わり”になったのだと予感する。その予感は当たっており、誠は涙ながらに南雲に謝罪する。

翌日、南雲は誠とともにトラブル相手との話し合いに向かい、床に額をこすり付けんばかりに頭を下げる。その甲斐あってか、刑事事件となることは、何とか回避される。

暫定的に前監督の横田宗典(生瀬勝久)が臨時監督として復帰し、練習試合を重ねる越山ナインだが、以前の緩慢なムードに戻ってしまう。

そんな中でも、山住が南雲に試合のビデオを送り続け、南雲からは、選手へのアドバイスや練習メニューを伝えられるなど、陰ながら野球部と関わり続けていたのだ。

一方で、シニア時代のライバルだった富嶋(福松凜)が、壮磨に野球部に入るよう勧める。しかし、壮磨の心に火が着くことはなかった。

そして突然、日沖は地方予選には出ないと言い出す。暴力騒動を起こした自分なりのケジメだというが、部員からの人望が高い誠に対し、キャプテンだけは続けることを約束させる。

そして、半月以上も練習に姿を見せない南雲の元を、野球部全員で訪ね、なぜ戻ってこないのかと迫る。しかし、本当の理由を告げることなどできるはずもなく、「申し訳ない」と謝ることしかできない南雲。それでもなお、組み合わせ抽選会までには戻ってくると信じ続ける部員たち。既に、越山ナインは“南雲監督”の下でまとまっていたのだ。

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