「私も共犯になります」
山住も覚悟を決め2人は運命共同体に
越山野球部の “自称スポンサー”でもある「犬塚興業」の会長・犬塚樹生(小日向文世)は急に、孫の翔(中沢元紀)をアメリカに野球留学させると言い出す。かつて樹生にも海外で活躍する夢があり、それを諦めていた過去があったのだ。しかし翔は、あくまでも、レギュラーとして活躍できるチャンスを得た越山高校で頑張ることを樹生に誓う。
ついに、地方大会の組み合わせ抽選会の日が来てしまう。妻の美香に全てを明かした南雲はじっとしてはいられず、抽選会場に走る。
ここで、「私も共犯になります」と覚悟を告げた野球部長の山住は“裏ワザ”を使う。監督を横田で登録した上で、南雲を「副部長」としてベンチ入りさせる計画を独断で実行したのだ。
そして開会式の日を迎える。スタンドからナインの入場行進を見守る南雲の後方には、星葉野球部監督・賀門英助(松平健)、その隣には南雲の母校の大学で司書をしていたという南雲の学生時代を知る賀門の門下生の男の姿が…。その男は南雲を見つけるなり「(大学時代に)落第して中退したと思っていた」と賀門に語るのだった…。