南雲の言葉が
選手たちの心に火をつける!
ドラマに話を戻そう。エースとしてチームを引っ張ってきた犬塚翔(中沢元紀)を「相手に研究されている」と感じた南雲の決断で、あえて控えに回し、根室(兵頭功海)を先発マウンドに送った判断に、ナインは戸惑いながらも、静かに覚悟を決め、グラウンドに飛び出そうとする。
しかしその時、練習中のアクシデントでファウルボールが脇腹に直撃した野球部顧問の山住香南子(黒木華)が、痛みを悪化させ、病院へと運ばれてしまう。練習中に打球が山住に直撃した事実を、南雲は知らされていないままだった。選手たちも山住のことが気になり、試合に集中できない。
根室先発に加え、ジクザグ打線にするなど“奇策”に出た南雲に対し、星葉・賀門監督も児玉を先発マウンドから外すなど、これまでとは違う布陣を並べてくる。まるで賀門に心の内を読まれているかのような想定外の出来事に戸惑い、越山ナインはミスを連発し、先制を許す。
突破口を見付けらずに焦るナインを前に南雲は突然、「お前ら、しょせんは“ザン高”か!」などと挑発するような言葉をいくつも投げつける。当然、選手たちは反抗する。しかし、この行動がナインの反骨心に火をつけ、反撃の狼煙を上げ、同点に追いつく。