精彩を放った役者・片岡鶴太郎の演技
とりわけ2話で光ったのが雪雄を演じた片岡鶴太郎の存在感だ。ほぼ台詞なしのゲスト出演となったが、息子を一心に思う父を熱演した。
表情だけでも40年間背負ってきた気持ちの重みが画面を通してこちらにも伝わってくるようで、弁当を手向けとして持ってきた桜との“ツーショット”には涙を誘われた。
一方で、桜の猪突猛進っぷりは良くも悪くも一貫している。
地味な部署に希望してやってきた彼女はとにかく死者に寄り添い、理解しようとする。今回に関して言えば、雪雄が遺した4000万円は犯罪に加担して得た可能性も浮上していたが、息子のために汗水たらして稼いだものであることを桜は片時も疑わなかった。
人としては素晴らしいことだが、捜査官としてはどうなのか、と疑問視する声もSNSではちらほら見かけられた。だが、彼女も過去に何かを抱えていることがすでに1話から“伏線”として仕掛けられている。
2話のラストでは名前のない墓石が再登場し、桜が「早くわかるといいね、あなたの名前も」と話しかける。彼女はなぜここまで故人に寄り添うことができるのか。今後のストーリーでその理由が明かされていくのだろう。
(文・まっつ)
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