ホーム » 投稿 » ドラマ » 小芝風花”桜”の名演にもらい泣き…ハッピーエンドでは無いのに救われた理由とは? 『GO HOME』第5話考察レビュー

小芝風花”桜”の名演にもらい泣き…ハッピーエンドでは無いのに救われた理由とは? 『GO HOME』第5話考察レビュー

text by まっつ

ドラマ『GO HOME〜警視庁身元不明人相談室〜』(日本テレビ系)が土曜日夜9時より放送中だ。本作は、“名もなき遺体”の身元を特定し、家族の元に返すために小芝風花&大島優子のバディが奔走する、ミステリー×ヒューマンドラマ。今回は第5話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

—————————

【著者プロフィール:まっつ】

1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。

桜(小芝風花)の過去が遂に明らかに

『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』第5話 ©日本テレビ
『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』第5話 ©日本テレビ

 家族の形がその数だけあることは、ドラマ『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』(日本テレビ系)ではすでに度々示されてきた。第1話では夫婦の関係性、第2話では父と子の見えない絆を切なくも丁寧に描ききった。

 だが、当然のことながら、世の中にはうまく行っている家庭ばかりではない。その嘘偽りなき真実に向けてスポットライトが第5話で当たった。

 これまで謎としてベールに包まれてきたのが、主人公である三田桜(小芝風花)の過去。ドラマでは歩道橋で自殺をしようとするシーンが度々差し込まれ、暗い過去があったことは匂わされてきたが、詳細が第5話でついに明らかとなる。

 桜は幼少期に父を亡くし、母・葉月(鈴木杏樹)の再婚によって新しい父と3人で暮らすように。その後、子供が生まれて桜に妹ができると、義父の愛情は妹へと注がれるようになっていく。さらに、味方だと感じていた母までもが義父の顔色を伺うようになり、桜は家族不信に。嫉妬心から桜はまだ赤ん坊の妹の口を塞ぎ殺そうとしてしまう。我に返り、自分自身が恐ろしくなった桜は、身を投げようとするが、通りかかった男性(尾美としのり)に救われたのだった。

 この一件以来、母と向き合うことができないでいた桜。しかし、母を亡くし、さらに自殺未遂を図った紀子(久間田琳加)と出会ったことで、もう一度葉月と対話することを決心する。

1 2 3
error: Content is protected !!