莉子の“目”の演技が凄い
『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』第6話 ©日本テレビ
大人になるとわかるが、友人という存在は貴重だ。強制的に毎日顔を合わせる学校という場所がなくなると、わざわざ予定を合わせて会おうと思う友人が存外少ないことを痛感する。
裏を返せば、大人になるにつれて個人の趣味や考え方が多様化し、リアルな人間同士の関係が希薄化していくことの証左でもある。しかし、第6話を観て『自分が死んだ時に家族以外で泣いてくれる人はどれだけいるのか」と改めて考えさせられた。
ドラマを観ていてついつい自分の人間関係を見つめ直してしまったのは、友人であるハルピを演じた莉子の芝居が真に迫っていたからだろう。
「ずっとマスクをつけている役だったので、顔全体のお芝居というより、目のお芝居をいつも以上に気をつけて演じていました」と本人が振り返っているとおり、亡くなった友人のために声を上げる見せ場はもちろん、他の場面でも印象的なまなざしを見せた。
家族同士の絆や、友情などにフォーカスを当ててきた『GO HOME』だが、第7話では“遺留犬”が登場。どうやら動物に焦点が当てられるようだ。
次回予告では、堀口(戸次重幸)が深刻そうな表情を浮かべたり、利根川室長(吉田鋼太郎)が複雑な顔を見せるなど、何やら身元不明人相談室に不穏な空気が漂い始め、今後の展開にも目が離せない。
(文・まっつ)
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