堀口が隠していた真実
桜と真が、堀口の出生地である山形県南陽市に向かうと、そこには実の母親である啓子(朝加真由美)が変わらず暮らしていた。はじめは伊藤和宏について「知らない」と言い張るが、亡くなったことを明かすと重い口を開く。
啓子は、戸籍を変えて別人として生きていくことを悩んでいた和宏の背中を押したこと、実は亡くなる直前に手紙を受け取っていたことが明かすのだった。
手紙の中で堀口は戸籍を偽ったことに対する後悔の念を綴り、「伊藤和宏」に戻る決心を固めていた。それでも、家族や身元不明人相談室と過ごした日々に嘘はない。
「母さん、俺、今すっごい幸せなんだ」という言葉は、啓子はもちろん、堀口が桜や真に振り回されながらも懸命に働いていたことを知る私たちの心にも深く刺さり、涙を誘うのだった。