ホーム » 投稿 » ドラマ » シリアスとコミカルのバランスが抜群…『GO HOME 警視庁身元不明人相談室』が他のドラマとは一味違うワケ。考察レビュー » Page 3

小芝風花と大島優子の阿吽の呼吸

『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』第3話 ©日本テレビ
『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』第3話 ©日本テレビ

 今回、桜を演じる小芝風花は同世代の俳優の中でも屈指の実力派。

 昨年から今年にかけては、『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系、2023)、『転職の魔王様』(フジテレビ系、2023)、『フェルマーの料理』(TBS系、2023)、『大奥』(フジテレビ系、2024)と、4クール連続でそれぞれ異なるキャラクター役を担い、その圧巻の演技で作品を牽引してきた。

 かたや、真を演じる大島優子は『七人の秘書』(テレビ朝日系、2020)、『ネメシス』(日本テレビ系、2021)、『アンチヒーロー』(TBS系、2024)など一歩引いた目線で主人公たちを見守る役どころが多く、名バイプレイヤーとして作品に安定感をもたらしてきた。

 そんな二人の相性は抜群であり、顔を合わせるたびにいがみあってばかりだが、ともに捜査を進める中で自然とお互いの足りない部分を補い合っている桜と真の関係を、阿吽の呼吸で見せている。本作は死というテーマを扱ってはいるが、二人の軽快なやりとりなおかげで重たくなりすぎないのもポイントだ。

1 2 3 4
error: Content is protected !!