白鳥と手を組んだはずの郡司が豹変
ギフトの培養に久留米が関与していることが、郡司の耳にも入るが、藤巻は久留米の名前だけは出さないようにと懇願し、藤巻は表向き、その願いを受け入れる。その代償はまたもギフトの提供だ。
病室にいた妻・麻帆にプリンを差し入れる藤巻。しかし麻帆は「これからの人生について考える」と、離婚をほのめかすような発言を投げつけ、藤巻はさらに落ち込む。
郡司にギフトを手渡す藤巻。一方で本坊に手渡したギフトは偽薬で、本坊は命の危険にさらされる。郡司は本坊を脅した、“自称・経営コンサルタント”の君島学(高橋光臣)なる人物と会い、商談を持ち掛ける。
君島は、3人の要人の殺害を請け負っていたのだ。郡司は1本1000万円という法外な値段を提示するが、郡司はその値段を受け入れる。「神がくれた“グレイトギフト”とすれば安いくらいだ」と豪語する君島。しかしその直後、商談成立の乾杯で、君島はギフトの犠牲者となる。
その後、郡司は突然、白鳥に反旗を翻し、「ギフトの力を使って白鳥を潰す。そして俺が理事長になる」と宣言。続いて、藤巻と本坊に対し「俺に忠誠を誓え」と迫り、2人は渋々、それに従う場面で第4話は幕を閉じる。
白鳥のみならず、郡司をも“殺人鬼”に変えてしまったギフト。この2人が悪人であることに疑いは微塵もない。しかしながら、ここまで大ごとになってしまった原因は、2人の求めに応じ、ギフトを提供し続けた藤巻にあるだろう。
人の良さに付け込まれたと言われればその通りだが、保管していたギフトを簡単に盗み出されるなど、脇の甘さも目立つ。ここからどう反撃に転じるのか、それとも、白鳥と郡司のパワーゲームに翻弄され続け、潰れてしまうのか…。
次回予告では、彼らを取り巻く女性たちにフォーカスされ、藤巻の妻・麻帆が郡司と抱き合うシーンが挿入されるなど、一段と厄介な展開になっていくことが暗示されている。
神林の捜査も大詰めを迎えた様子も伺える。果たして誰の腕に手錠がかけられるのか…。さらに、藤巻と白鳥が1対1で対峙するシーンが、本作の流れを決定付ける重要なポイントとなりそうだ。
(文・寺島武志)
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