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夫となる宣孝からの突然のプロポーズ

『光る君へ』第23話より ©NHK
『光る君へ』第23話より ©NHK

 吉高自身、ぱっと見は涼しげな印象を受けるが、バラエティなどでは明るく親しみやすい顔を見せている。ゆえに色気もありながら、どこか少女心を残した大人の女性を演じるのが上手で、まひろが興味を引くものに目をキラキラと輝かせる様も愛らしさ満載。

 そんなまひろにいつしか心を奪われていたのが宣孝だった。為時とは遠い親戚、かつ長年の友人であり、幼い頃からまひろのことを知っている。ゆえに最初は娘のように思っていたのだろう。

 しかし、母親との死別、父親の失業、愛する人との別れなど様々な苦難を乗り越えたまひろは、いつの間にか少女から、元々持っている天真爛漫さを残しつつもそこに聡明さが加わって大人の女性となった。

 まひろと夕食をともにしながら、「お前と会うと違う世界が垣間見える。新たな望みが見える。未来が見える。まだまだ生きていたいと思ってしまう」と語る宣孝は純粋に恋しているように見える。その表情から覗く熟した大人の色気にぐらっときた。

 一方で、宣孝には妻も子供もいて、妾もいる。その上、娘でもおかしくない年齢のまひろに惹かれる宣孝の衰えぬ好色っぷりに視聴者からは賛否両論が巻き起こった。父である為時も複雑だろう。宣孝がまひろにプロポーズをしたと知った時の反応が気になるものだ。

(文・苫とり子)

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