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あかね(和泉式部)が初登場

『光る君へ』第30話より ©NHK
『光る君へ』第30話より ©NHK

 恵みの雨でどうにか生き延びたまひろは、公任(町田啓太)の妻・敏子(柳生みゆ)が主催する学びの会で四条宮の女房達に和歌を教えるようになる。そこに現れたのが、のちに和泉式部として世間に名を轟かせる歌人のあかね(泉里香)だ。

 水色の涼やかな着物をまとったあかねは天女のように美しい。デビュー作となった実写版『美少女戦士セーラームーン』(TBS系、2003)でセーラーマーキュリーを演じた泉はやっぱり水色が似合う。爽やかで見ているだけでも涼しい気持ちになった。

 けれど、あかねはなかなかに癖の強いキャラクターのよう。「先生は歌を詠むとき、そんな難しいことをお考えなんですかぁ?」「私は思ったことを、そのまま歌にしているだけですけれど」と初対面から物怖じしない態度でまひろに接するあかね。女房達に薄着を注意されても、「みんなで脱げば、恥ずかしくありませんわよ」とまひろたちの服を脱がせようとする。

 だけど、嫌な感じは全くしない。むしろ、ちょっと変わっているけど面白い人として周りに受け入れられている雰囲気がある。頭で考えがちなまひろも自由奔放なあかねに好感を持ったようだ。
 
 和泉式部は多くの浮名を流し、「和泉式部日記」では赤裸々な恋愛事情を綴ったことでも知られる。二人の親王にも愛され、初回の登場でも親王と喧嘩したあかねが酔った状態でまひろに恋の相談を持ちかけるなど、恋多き女の片鱗がのぞいた。

 普段は明るいけど、恋愛ごとになると途端に弱くなる…こういう人いる!と誰もが思うような女性を泉が体現している。これから、まひろとどんな関係を築いていくのかが楽しみだ。
 

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