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まひろと道長が再会すると、なぜか次回が放送休止に

『光る君へ』第30話より ©NHK
『光る君へ』第30話より ©NHK

 一方、道長と倫子(黒木華)も子供のことをめぐり、関係性が徐々に悪化していく。未だ定子(高畑充希)を思う一条天皇に、恐れ多くも「彰子(見上愛)に歩み寄ってほしい」と頼み込んだ倫子。道長は「お前はどうかしている!」と叱り、夫婦喧嘩になってしまった。智子はしばらく笑顔を見せておらず、もはや道長には期待していないのか、冷めた顔。またあの仲睦まじい2人に戻る未来はあるのだろうか。

 そんな中、道長は公任たちと集まる。道長、公任、斉信(金田哲)、行成(渡辺大知)ら、平安のF4が揃うのは久しぶりだ。相変わらず、見目麗しい4人。話している内容は昔とさほど変わらないが、宮中での様々な苦労を経てそれぞれ大人の色気が増している。

 そこで、公任から妻が主催する和歌の会に面白い物語を書く女がいると小耳にはさむ道長。まひろのことだ。定子の死を引きずる一条天皇のことを相談し、公任から「帝は書物がお好きなので、『枕草子』を超える面白い読み物があればお気持ちも和らぐのではないでしょうか」とアドバイスを受けた道長はまひろに会いにいくことを決める。

 家庭内で孤立している2人が会ったら、またもや恋が燃え上がりそうだ。だが、次週はパリオリンピックの放送で『光る君へ』はお休み。まひろと道長が再会すると、なぜか次回休止となるのが面白い。それも視聴者を待ち遠しい気持ちにさせるための戦略的な構成だとしたら、うますぎる。

(文・苫とり子)

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