道長のまひろへの想いが、顔から滲み出てる…。
そんな中、内裏である事件が発生。みんなが寝静まった頃、物語を書いていたまひろは女性の悲鳴を聞く。彰子の身の危険を案じ、すぐに現場に駆けつけたまひろ。どうやら内裏に侵入した盗賊が、女房2人の服を剥ぎ取ったようだ。
誰よりも早く彰子のもとへ駆けつけたまひろに、道長はお礼を言う。だが、まひろは女房たちに自分の袿を着せた彰子の行動を讃えた。それを聞いた道長の顔。「やっぱり、まひろしか勝たん…」という顔をしていて、道長の中でまひろに対する愛情がどんどん深まっているのを感じた。
一方で気になるのは「敦成親王様は次の東宮となられる方ゆえ」という道長の台詞だ。その後、伊周(三浦翔平)が一条天皇から正二位の位を授けられる。
それは大臣に準ずる位であり、第一の皇子・敦康親王(渡邉櫂)の後見と、第二の皇子・敦成親王の後見として並び立った2人。しかし、道長の中ではすでに敦康親王を差し置き、孫である敦成親王を次の東宮に据える算段がある。それは果たして国のためか、それとも己の権力のためか…。
「お方様=倫子(黒木華)だけは傷つけないでくださいね」と赤染衛門(凰稀かなめ)に釘を刺されたまひろは道長の変化に気づいても、ただ見ていることしかできないのだろうか。
(文・苫とり子)
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