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まひろが道長の正体に気づく

『光る君へ』第4話より ©NHK
光る君へ第4話より ©NHK

そんな花山天皇がついに即位した。すぐに為時をはじめ、自分が信頼を置く者たちで周りを固める花山天皇。引き続き蔵人頭として自分を支えてほしいという実資(秋山竜次)への申し出は断られてしまうが、癇癪を起こし、結局はわがままを通すなど即位早々やりたい放題だ。

また花山天皇の即位に伴い、藤原斉信(金田哲)の妹・忯子(井上咲楽)が入内してくる。2人の初夜は実に官能的。見つめ合いながら花山天皇が忯子の手首にぐるぐると帯を巻きつける一幕にドキドキして血管が上がりそうだった。

女好きで知られる花山天皇だが、ここからその愛は忯子へ一身に注がれることとなる。2人がどんな夫婦になるのか、これからが楽しみだ。

かたや、もうひと組気になるまひろと道長(柄本佑)の関係は波乱の予感。今回、まひろはずっと道長に隠してきた素性をついに明かした。道長も真実を打ち明けようとするが、そこに為時の友人・宣孝(佐々木蔵之介)が通りかかって結局話せずじまいに終わる。

後日、待ち合わせの場所に道長は現れなかった。まひろは道長のことを平民と思っているため、格下とはいえ貴族である自分に引け目を感じたのでは……と不安になるが、実際は逆。

まさか、道長が右大臣・兼家(段田安則)の三男坊で、しかも母を殺した憎き相手・道兼(玉置玲央)の弟であるなど、夢にも思わなかっただろう。しかし、花山天皇の即位のお祝いで五節の舞を踊ることになったまひろは、その席で道長の正体を知ってしまう。

五節の舞のシーンは岩手県奥州市の「歴史公園えさし藤原の郷」で撮影されたそう。同テーマパークでは、約20ヘクタールの広大な敷地に奥州藤原氏時代の建造物が再現されている。その中から政治を司る「政庁」を再現した朱塗りの建物に囲まれ、まひろたち華やかな着物を纏った女性たちが舞う姿は美しいの一言。

そんな幻想的な風景とのアンバランスさで、まひろが道長の正体に気づいた時の衝撃が際立った。

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