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ファーストサマーウイカ演じるききょうの
“圧倒的陽キャ感”

『光る君へ』第6話より ©NHK
光る君へ第6話より ©NHK

歌人・清原元輔として漢詩の会に参加したききょうはワクワクが止まらないといった様子。まひろにも気さくに話しかけ、人懐っこい印象を受ける。だが、集いの途中、公任(町田啓太)の詩についてまひろが「唐の白楽天のよう」と形容すると、ききょうはすかさず「私はそうは思いません」と反論。

「むしろ白楽天の無二の親友だった元微之のような、かったつな歌いぶりでした」と貴族たちの前でも物怖じせず自論を展開した。

文字だけ見ると少々感じが、実際に受けた印象はそうでなかった人が多い。どちらかといえば、「ようやく同志を見つけた!嬉しい!あなたも同じ気持ちだよね!」という感じでまひろに向かっていく子犬のような素直さをききょうからは受け取った。

言うなれば、”圧倒的陽キャ感”を見事に体現したファーストサマーウイカ。視聴者からもその演技に絶賛の声が挙がった彼女はタレントとして数多くのバラエティに出演する一方、近年は役者業にも力を入れている。中でもインパクトがあったのは、映画『禁じられた遊び』で演じた“最凶蘇り怨霊モンスター”美雪。

夫と息子を残して交通事故で亡き人となるも、魔法の呪文で蘇り、生前夫の浮気相手と疑っていたヒロインを追い回す役どころだ。全身に特殊メイクを施したファーストサマーウイカは恐ろしいのにどこか美しさも感じさせ、それが余計に不気味で身の毛がよだった。

今期はドラマ『リビングの松永さん』(カンテレ・フジテレビ系)にも出演。中島健人演じるグラフィックデザイナーで、本の装丁などのデザインもしている松永の担当編集者・三枝美樹を演じている。もともと原作の大ファンだそうで、ビジュアル面はもちろんのこと、原作のキャラクターに寄せた台詞の言い回しや佇まいが印象的だ。

こうした脇役でもファーストサマーウイカの演技には安定感がある。彼女の演じる清少納言、もといききょうがこの物語にどのような作用をもたらすのか楽しみだ。

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