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祖母・芳子(美保純)の認知症

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』第7話 ©NHK
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』第7話 ©NHK

 
 母・ひとみ(坂井真紀)が数年前の大手術の後遺症で倒れ、面倒を見てくれていた祖母・芳子(美保純)に認知症の兆候が出始めたのだ。ひとみが大動脈解離で倒れたことを機に、岸本家と同居するようになった芳子。おおらかでこざっぱりとしたキャラクターは、かつて塞ぎ込んでいた岸本家に風を通してくれた存在でもあった。

 しかし、異変を感じた七実が東京から駆けつけると、部屋は散乱状態。体調が悪化したひとみがベッドで項垂れていても、芳子はまったく気づいていない。お得意の茶色い手料理は醤油をいれすぎてほぼ食べられない状態になっており、それを口にするしかなかった草太(吉田葵)のコレステロール値は急上昇。

 他にも七実を「ひとみ」と言い間違えたり、パジャマのまま外出していたりと、その兆候は顔を覗かせていたものの、気付かない七実は祖母に声を荒げてしまう。

 祖母の調子も万全ではなく、支えであった母が倒れたいま、七実にとって最も苦しいことは、その辛さを家族の誰とも共有できないことだ。もちろん草太も。一緒に暮らしていた草太は、祖母の変化に気づいていたものの、SOSを出す術がなく、ただ見守るしかなかった。

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