シロさんが打ち明けた秘密とは
話は変わり、シロさんは仕事で自分が住むアパートのオーナーから依頼を引き受ける。そこで、「筧さんが一緒に住んでいる男性は恋人ですか?」と唐突に尋ねられ、「はい、私の恋人です」と答えたシロさん。夜にアイスを食べながらその話を聞いていたケンジは驚く。自分がゲイであることを知られたくないシロさんは、職場でもカミングアウトしていない。
何よりシロさん自身も驚いていた。オーナーが尋ねたのには理由があり、東京都でパートナーシップ宣誓制度が運用されるため、他の広い物件に引っ越してしまうのではと心配していたのだ。倹約家のシロさんは家賃が安いから引っ越すつもりはないと答える。
その家賃が安いのはある秘密があった。なんとシロさんが借りている部屋は事故物件なのだ。しかも殺人。そのことを知ったケンジは絶叫し、ゲイであることを隠さなかったシロさんに喜んでいるのも束の間、大好きなアイスを残しさっさと寝室へ行くケンジ。シロさんは、寝室が犯行現場とはさすがに言えなかった。