歯に衣着せぬ態度で皆を翻弄する
”ジルベール” 航くん
そして、ジルベール/航くん。小日向さんの恋人で自称デイトレーダー。歯に衣着せぬ物言いで、相手が誰であろうともお構いなし。シロさんも彼の発言にグッと感情を押し殺す場面もちらほら。
また、わがままで自由奔放な性格で、家出や開店前の店に小日向さんを行かせたりといつも小日向さんを振り回す。高級レストランで「針ねずみ」と書かれたTシャツを堂々と、しかもこだわり持って着用してくる彼にはもう常識は通用しない。
演じているのは磯村勇人。彼の演技と醸し出す雰囲気だからこそ、そんなわがままなジルベールを不思議と許せてしまう。
正月スペシャルでは、最近シロさんの帰りが遅いため、自分が夕飯を作っているというケンジに対して「愛情の安売りしすぎ、簡単に手に入るものに人は執着しないよ」とケンジのシロさんへ対する愛情に意義を唱えるが、ケンジはそれでいいんだよと余裕に構える。
ぐうの音も出ずに悔しがるジルベールはその夜、小日向さんに手料理を振る舞う。ケンジのおかげで少し成長できたのかもしれない。
シーズン2で明かされた過去では、父親が息子だと思っていないと言っていたのだが、愛されなかった背景があるから相手を試すような愛情表現しかできないのだろうか。しかしそれもひっくるめて愛で包み込む小日向さん。ケンジが言っていたように、2人がちゃんと出会えて良かったと思える。
そんなお騒がせカップルの2人だからこそ、平凡なシロさんとケンジを安心して見守っていける。