シロさんとケンジが教えてくれる
仕事に対する価値観
男に生まれたからには、とにもかくにも立身出世を第一目標にするという人は多い。そうした傾向は、シロさんやケンジと同じ昭和生まれのアラフィフ世代に顕著だろう。しかし、2人はそのような保守的な価値観とは距離を保ち、プライベートを尊重するライフスタイル。
店長を任されたとケンジから相談されたシロさんは、「俺たちは仕事は程々、生活を大事に」と話しており、2人には出世欲はなく私生活、特に一緒に食事をとることに重きを置いている。
もちろん、シロさんもケンジも決して自分の仕事に責任や情熱がないわけではない。しかし、仕事にうつつを抜かして私生活を疎かにしないように心掛けているからこそ、毎日幸せな日々を送ることができているのだ。
「男と言えば~」という古い価値観にとらわれず、心にも体にもいい生き方を2人は見せてくれる。今作のファンは女性が圧倒的に多いのだが、男性が観ても「こういう生き方もアリかもしれない」と勇気づけられるに違いない。
(文・會澤奈津美)
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