八木勇征が可愛すぎて全面降伏…恋愛市場”中間層”のリアルさとは? ドラマ『婚活1000本ノック』考察&感想レビュー
text by 菜本かな
3時のヒロイン・福田麻貴による主演ドラマ『婚活1000本ノック』(フジテレビ系)が放送中。33歳の独身女・綾子の前に、自分を捨てた男の幽霊(八木勇征)が現れ、綾子の婚活をサポートする物語。今回は『婚活1000本ノック』の魅力に迫るレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:菜本かな】
メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。
福田麻貴がどこにでもいる”普通”のヒロインを体現
2023年公開の映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』で、畑芽育演じる真綾が同級生から「ブス」呼ばわりされているのを見て、「ここは世にも奇妙な物語の世界線なのか……?」と戸惑ってしまったことがある。
もちろん、一般的に美人だと言われている女優が、冴えない役柄を演じることはある。たとえば、『野ブタ。をプロデュース』(2005、日本テレビ系)の堀北真希や、『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(2021、日本テレビ系)の浜辺美波なんかは、前髪で顔を隠したりメガネを着用したりして、地味な女の子になりきっていた。
しかし、畑が演じた真綾は、外見に気を遣っているし、陽キャとはいかないまでも友達がいないわけじゃない。それなのに、誰からも好かれないどころか、片想いをすることすらも許されない……というのは、やっぱり違和感がある。
ほかにも、2019年公開の映画『午前0時、キスしに来てよ』では、“1000年に1人の美少女”と呼ばれる橋本環奈が、平凡な女子高生を演じていたのだが、あのビジュアルを持ちながら平凡に生きているという設定を飲み込むのに、かなりの時間がかかった。
やっぱり、どこにでもいる普通なヒロインは、できれば普通に近い女性にやってほしい!そんな願いを叶えてくれたのが福田麻貴主演ドラマ『婚活1000本ノック』(フジテレビ系)だ。