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ハラハラドキドキ、新感覚ラブストーリードラマ

『くるり〜誰が私と恋をした?〜』第11話より ©TBS
『くるり〜誰が私と恋をした?〜』第11話より ©TBS

“失恋組”の律と朝日が、マブダチのようになっているのもほっこりした。まことを奪い合うライバルだったときは、朝日の前で常に去勢を張っていた律が、「う〜」と泣きじゃくっているのも微笑ましいし、その姿を写真に収めて「これ、インスタあげていい?」と言う朝日はちょっぴり意地悪。

 また、律が「(まことのこと)辛いけど、忘れたいとは思えない。楽しかったし、つまんない友達できたし」と言うと、“つまんない友達”の朝日は「もう〜」と不貞腐ながらも、優しくブランケットをかけてあげる。この2人、正反対に見えるけれど案外いい親友になれそうだなと思った。

『くる恋』は、新感覚のラブストーリーだった。恋愛ドラマなのに、ミステリー要素が加わることで、こんなにもハラハラすることができるのか。ヒロインと相手役が結ばれる過程を追いかけていくだけでも面白いのに、考察までできるなんて! と毎週とっても楽しみにしていた。

 一般的なミステリードラマなら、公太郎に裏の顔があったり、朝日か律が実はストーカーだったり、香絵(丸山礼)がまことを裏切ったりと、ゾワっとする“くるり”展開を持ってきていたと思うが、『くる恋』はそうはしなかった。

 みんな、嘘の根本にはまことへの愛があり、悪い人は出てこない。ヒールがいなくても、こんなにも面白いドラマが作れると証明されたことは、エンタメ界の希望になるはずだ。

(文・菜本かな)

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